交通事故やいじめ、犬に追いかけられた経験など、どうしても忘れられない体験はありませんか?
ちなみに私の場合は幼稚園の頃に少女アニメの音楽を楽しく踊っていたら
女の子に「あ〜〜踊ってる〜〜」と言われてから
人前で歌ったり踊ったりすることができなくなりました。
そのことは私の人生に大きく影響しました。
トラウマのせいで行動が制限されたり思うように日常生活を送れない人もいるかもしれません。頑張って忘れようとしても、辛い記憶が追いかけてくるように感じますよね。しかし、トラウマは正しい方法で対処すれば克服できるものです。
本記事では、トラウマを克服する方法の一つとして「自分を知るワーク」を紹介します。トラウマに左右されない生活を取り戻しましょう。
トラウマとは?PTSDとの違いは?
トラウマとは、英語の「Trauma」から来ている言葉で、「心的外傷」のことです。身体的、感情的、心理的なダメージを受けた出来事がトラウマとなり、その後の生活にネガティブな影響を及ぼすことがあります。
トラウマと似ている言葉として「PTSD」もよく耳にしますが、PTSDは「心的外傷後ストレス障害」という障害です。自然災害や交通事故、虐待などの強いストレスを体験した人が、フラッシュバックや悪夢を見たり、感情のコントロールができなくなったりするとPTSDと診断されます。そのため、トラウマが日常生活に影響を及ぼし1ヶ月以上症状が続くようなら医者に相談しましょう。
自分を知るワークでトラウマを克服する
トラウマはすごく個人的なことなので、これをすれば克服できるという一つの正解があるわけではありません。しかし、多くの人にとって「自分を知ること」がトラウマ克服の鍵となります。
フラッシュバックしたらメモをとろう
トラウマ体験が鮮明に思い出され、恐怖や不安などの感情を覚える「フラッシュバック」。トラウマを克服したい理由はこのフラッシュバックを減らしたいから、という方も多いのではないでしょうか。
トラウマを克服するために、フラッシュバックが起きたらメモを取ってみましょう。
・どのような状況で起きたのか、原因は何だったのか
・どのような気持ちになったか
・どのような対処をすればよかったのか
このような内容を紙やスマホに書き出します。するとフラッシュバックが起きる瞬間の感情に惑わされずに、冷静に状況を分析できますよね。
客観的に分析することで、トラウマ体験を論理的に理解できるようになります。ただ「怖い」「不安」という感情に蝕まれるのではなく、その背景や理由を知ることで冷静に対処でき、トラウマを克服できるでしょう。
あえてトラウマ体験を書き出してみよう
つらいトラウマ体験のことはできるだけ考えないようにしたいものですが、あえて詳しく書き出してみるのもおすすめです。
PTSDの治療で、徹底的に事故について思い出させる暴露療法というものがあります。どれだけ怖いことでも、何度も繰り返し経験すると体が慣れて恐怖が少しずつ薄れていくことを教える療法です。
同じように、トラウマ体験をあえて詳しく思い出して、どんな小さなことでも書き出してみましょう。繰り返していくうちにトラウマ体験の何が嫌だったのか、何が今と変わったのか、などを知ることができます。
自分を知ることで体に「大丈夫だよ」と教えることになります。少しずつトラウマ克服に向けて前進しましょう。
考えないようにするのは逆効果
トラウマを抱えた人はよく「もう忘れよう」「考えないようにしよう」と意識して記憶を押し込みます。でも実はこの対処法、トラウマ克服にとって逆効果なんです。
考えないようにするほど、頭から離れなくなる
「今からピンクの象について考えないでください」と言われると、ピンクの象についてどうしても考えてしまいませんか?何かを考えないようにするほど、頭から離れなくなるのです。
これは思考抑制の逆説的効果と言って、思い出さないようにすると逆に考えてしまう心理メカニズムです。
また、考えないようにしているのにフラッシュバックが起きると、その体験自体がストレスになります。忘れられない自分を責めたり、負荷になってしまったりして、ネガティブな影響をさらに付け足してしまうのです。
トラウマを克服するためには「考えないようにしよう」という意識をやめて、リラックスしてみてください。
楽しい予定を入れよう
トラウマ体験について考えないようにするには、代わりに何か楽しいことについて考えるのがおすすめです。
楽しい予定を入れて、常に何かにワクワクしている状態を作り出しましょう。するとトラウマ体験について考える暇がなくなるはずです。失恋したあとにあえて忙しくするのと同じメカニズムですね。
トラウマのネガティブ思考を、楽しい予定のポジティブ思考に置き換えるのです。
心を許せる人に話してみるのもおすすめ
さらに、トラウマを克服するには心の許せる人に話を聞いてもらうのがおすすめです。
誰にどこまで話すのかは自分の自由です。親身になって聞いてくれそうな人に話しましょう。人に話すと、ネガティブな感情を吐き出すことができスッキリするはずです。
一人でもやもやしていると負の連鎖に陥ってしまうことも多いので、一旦声に出して話してみてくださいね。気持ちが切り替わるかもしれません。
周りの人に安心して相談できない方は、カウンセリングも検討してみてくださいね。
少しずつトラウマを克服して、フラッシュバックを減らそう
トラウマは一朝一夕で克服できるものではありません。しかし自分をよく知り冷静に対処できれば少しずつ克服できるはずです。
今回紹介したワークをぜひ行ってみてくださいね。
一旦まとめますね!
トラウマ体験を書き出す。
リラックスしたり、楽しい予定を意識して入れてみる。
誰かに話してみたり、カウンセラーに話してみる。
是非やってみて下さい。
このワークで心が軽くなった。
整理できた。
などたくさんのお声をいただいておりますよ!
フラッシュバックを減らし、何も考えずに楽しく生活できる日々を取り戻りましょう。