マルチタスクは難しいイメージがあるかもしれませんが、仕事効率を上げるうえで欠かせないものです。特に経営者の方や起業を考えている方は、身につけておくべきスキルです。
今回は、マルチタスクを上手に活用できない原因や解決策からあなたのビジネスヒントを得ていただきたいと思います。中でも上手にこなすポイントの箇所は必見です。
マルチタスクができない本当の理由
複数の仕事を同時進行させる「マルチタスク」が苦手、できないのは「脳の構造上の問題」と「そもそもマルチタスクが難しいこと」が原因と考えられます。
「自分にはマルチタスクをこなす能力がないのかも…」なんて思わないでくださいね。原因を理解すれば問題解決の近道となりますよ。
脳は2つ以上のことに集中ができないため
脳は構造上、1度に2つ以上のことに集中できません。タスクが切り替わるごとに集中力がリセットされ、脳が混乱を起こすからです。
別の作業に切り替える時、「タスクスイッチング」といって脳が集中力を高めようと活動します。膨大なエネルギーを必要とするため、マルチタスクを長時間やり続けると、逆に生産性が低下する危険性もあります。
タスクの優先順位をつけ難いため
タスクの優先順位をつけ難いのもマルチタスクができない原因の1つ。以下のような理由が多く挙げられます。
・タスクの重要度が正しく理解できていない
・優先順位の高いタスクではなく、簡単なタスクから取り組んでしまっている
・新しく入ってきたタスクを先に片付けようとするため
・仕事をおこなううえでのこだわりの強さ
・1つのタスクが終わっていないのに、次のタスクに手を付けてしまっている
すべてのタスクを一気にこなそうとすると、注意散漫になり、かえって仕事効率が悪くなってしまう場合があります。仕事内容や重要度を把握し、1つずつタスクをこなしていくことが大切です。
マルチタスクを上手くこなす3つのポイント
マルチタスクを上手くこなせることは、ビジネスでの強みとなります。経営者や起業を目標にしている方は、日頃から多くのタスクを抱えていることでしょう。
物事をすべて1人でこなさなければならないシーンもあり、マルチタスクは欠かせません。正しいやり方を身につけ、ビジネスで最大限活用しましょう。
ここでは、マルチタスクをこなすうえでの3つのポイントを紹介します。
ブロックごとの作業を意識する
ブロックごとの作業を意識し、時間ごとにタスクを分配させましょう。たとえば、午前中の前半と後半、午後の前半と後半の4つのブロックに分け、タスクのジャンルを各ブロックにまとめるやり方です。
おすすめは、集中しやすい午前中に、捗る仕事や最重要タスクを持ってくること。タスク分けをいろいろと試してみて、順調に作業が進むやり方を見つけてみてくださいね。
1つ1つを早く終える工夫を
1日のタスクを把握して時間を逆算し、1つ1つのタスクを早く終える工夫をしましょう。
1つのタスクをスピーディーに終わらせるためにも、視覚で分かるようにタスクをメモなどに書き出していくことがおすすめ。優先順位を確認し、決めたタスク以外は後回しにしてくださいね。
1つのタスクにかかる時間を把握し、スケジュールを上手くコントロールする力が身につけば、全体的な業務スピードがアップします。
周りに助けを求める勇気
1人で全て抱え込まず、周りに協力してもらいましょう。その仕事は、あなたにしかできないのでしょうか。キャパオーバーとなる前に、周囲の力を借りてくださいね。
タスクの難易度や重要度などを把握し、時間配分を考慮しながら働けるようになれば、他の人に仕事を振り分けることも可能です。メモなどにタスクを書き出し、仕事全体を把握したうえでスケジュールを管理すればスムーズに業務を分担できます。
マルチタスクでさらに効率よく働く方法
脳の構造上、マルチタスクは簡単ではありませんが、これから紹介する仕事環境の整備や時間管理をおこなえば、以前より活用しやすくなります。
- チャットやメールチェックは作業の区切りごとに返す
- デスク周りはシンプルにして物を置かないようにする
- パソコンのデスクトップには現在使用しているフォルダのみを並べる
- 25分から30分ごとに5分休憩するなどルーティンを決める
1日のタスクを時間割のように割り振り、集中力を妨げる物は極力排除するなど仕事環境を整えることがポイント。
また自身の可能な仕事量以上になってしまう場合は、周囲の人に事前に状況を説明しましょう。1人で仕事を抱え込まないようにしてくださいね。
マルチタスクを上手に活用しスピーディーに仕事しよう
起業したばかりの人や、これから会社を立ち上げる人は、少ない人手で業務を回さなければいけないのでマルチタスクが必須です。
次から次へとやるべきことが溢れてきて、ついついイライラ…なんてことになれば、業務が滞ってしまいますよね。タスクが多いからこそ、一度手を止めて優先順位や重要度、所要時間などを整理しましょう。
本記事で紹介したポイントを押さえたうえで、ぜひビジネスの場で活用してみてくださいね。