映画「えんとつ町のプペル」見どころは?作品で描かれるメッセージを紹介

映画「えんとつ町のプペル」が伝えたいメッセージとは?

映画「えんとつ町のプペル」が、2020年12月25日から公開されました。キングコングの西野亮廣さんのベストセラー絵本をアニメ映画化したもので、原作の脚本、製作総指揮も全て西野さんが務めました。

本記事では、映画「えんとつ町のプペル」から伝わるメッセージとその心理について紹介します。ぜひ、作品から伝わるメッセージに触れ、今後の人生のヒントにしてください!

「えんとつ町のプペル」は目と耳と心で楽しめる映画

「えんとつ町のプペル」は、ストーリーはもちろん、美しく迫力のある映像や音響も素晴らしい映画。クラウドファンディングで資金を募って作られた絵本のアニメ映画化で、イラスト、着色、デザインは総勢33名のクリエーターによって手がけられています。2021年1月18日時点で観客動員100万人興行収入14億円を突破しました。

物語はえんとつだらけで黒い煙に覆われた「えんとつ町」で繰り広げられます。青い夜空や星の輝く夜空を知らず生活している住民たち。ハロウィンの夜、親を亡くしたルビッチの前にゴミ人間プペルが現れることで物語が始まります。

参照:SCREEN ONLINE

えんとつ町のプペルからのメッセージ

映画「えんとつ町のプペル」の人気の理由の1つに、作者である西野さんからの「メッセージ」を強く感じられる点が挙げられます。作詞・作曲、副音声上映で物語を楽しめるよう自らプロデュースをされているという本作品。

原作と異なるシーンがいくつかあり、スクリーン越しで西野さんの強い思いや考えに触れることができます。いったい、どのようなメッセージを受け取れるのか。見ていきましょう。

応援される人にならなければ、生きていけない

まず1つ目のメッセージは、大きな問題は他人と分担・協力し作業する必要性があり、窮地に立たされていても応援される人であるべきだということ。

例えば、今回の絵本の資金となったクラウドファンディング。コロナ流行と同時に「助けてほしい」という声が多く挙がりました。しかし、SOSを求め支援が届いた人がいる一方、支援されなかった人も多くいます。

「SOSの声が届かなかった人=クラウドファンティングを今まで否定してきた人」このような共通点があると西野さんは話します。類は友を呼ぶという言葉通り、クラウドファンディングを否定して来た人の周りには、クラウドファンティングの支援に対して否定的な考えを持つ人が多く集まり、助けの声が届きずらいからだと考えられます。

否定する人の周りには否定する人が集まる。夢や目標を持ち続け成功に導くためには「夢や目標を持つ人」の身近にいて、同じ意思を持ちつづけることが理想的です。

知らないものを否定をしない

2つ目のメッセージは「物事を否定しても構わないが、本質を把握し自分自身の中で一度、咀嚼をしてから否定するべきだ」ということ。

知らない物事を偏見や勘違いで否定すると、今後の選択肢や可能性が減り、将来の選択肢を狭めることになるのではないでしょうか。知らないものに対して拒否反応を示すことは自然で、否定は簡単にできてしまいますよね。

作品では、ルビッチが澄んだ夜空や星があることを信じ続けますが、周りの人々は、想像できない未知の世界に対して彼の考えに否定的です。しかし作品からは、物事への否定行為は未来の可能性を狭めるのと同じだということが分かります。知らないからといって簡単に否定せず、物事に対して柔軟に受け取る姿勢が大切です。

えんとつ町のプペルで描かれる目標を否定する心理

映画えんとつ町のプペルはキャッチコピー通り「大人も泣ける大ヒット絵本の映画化」です。年代を問わず、さまざまな方におすすめできます。

  • これから新しいことにチャレンジしようとしている方
  • 目標や夢を持つ方

とくにこのような大人の方にはぜひ見ていただきたいですね。物語が繰り広げられる「えんとつ町」では、星を見るという意思は、町の考えに反しているとし、町の外へ追放されてしまいます。

現実でも、新しいチャレンジや夢・目標を掲げ、周りから止められたり批判や反対意見を受けたりすることがありますよね。人はなぜ、夢や目標を否定するのでしょうか。作品を通してその心理について解説していきます。

物事の本質を理解できていない

1つめは、単純に理解していない、分かっていないため否するのだと考えられます。間違って理解している部分を改め、物事の本質を知ってもらう必要があります。

また、偏見から反射的に否定している可能性も。間違った理解を改めてもらい正しい本質を伝えられたら、物事を肯定的に受け止めてくれるかもしれません。

自尊心を守るために否定している

2つめは自尊心を守るために、あなたの夢や目標を否定するのだと考えられます。物事の本質を理解できていない場合とは異なり、それまで目を背けていたものが露呈されてしまう怖さから否定をしてしまいます。

例えば、ある物事の魅力や長所に気付いたけれども、過去に否定をしていたため、周囲に打ち明けづらく、物事を肯定できていないという状態です。新しい意思や考え方が生まれても過去の発言が壁となり、自尊心を守ろうと肯定できなくなってしまいます。

このような状態の方を対応する際は、相手の意思を変えず自尊心を保ったままにしておくことが重要です。理解できずに否定してくる場合と異なり、自尊心を守るという意思が伴うため、反対意見を押し付けると2人の関係性を悪化させる可能性があるからです。

映画「えんとつ町のプペル」は夢や目標を持つ方へおすすめ

記事の中でも、作品に描かれる目標を否定する人の心理は必見です。本作は、夢や目標を掲げていく方におすすめの映画。登場人物が夢や目標に向かって頑張る姿を、迫力のある映像と音響で楽しめますよ。

もし、興味を持たれたら映画館で実際に作品を観ていただきたいです!本記事で紹介した映画から読み取れるメッセージ以外にも、作者の伝えたい思いを感じられると思います。

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