コーチングする際に「叱る」ことは避けて通れません。叱り方次第で、相手のモチベーションをより高めることもでき、そして下げてしまうことさえあります。その理由は、「愛のある叱り方」をしているかどうかにあります。今回は、人気コーチング講座になるための、正しいコーチングの叱り方のコツをご紹介します。
叱ると怒るは別物
誰かを叱った後で、「感情的になりすぎたかも・・」と感じることはありませんか?それは「叱る」ではなく「怒る」になります。
誰かをコーチングする際に気を付けてほしいのが、決して怒っては良い結果を得られません。怒る行為は、百害あって一利なしだということを忘れないで下さい。
「怒る」という行為は主体が自分自身。相手に自分の感情をぶつけイライラの解消をしているだけで本来伝えたい部分が全く伝わらないという結果になります。上に立つ物としては、相手の成長を見守ることが大切なのです。
「叱る」という行為は主体が相手にあります。つまり相手のことを考えて、良くなかった事を指摘してその上で、今後のアドバイスができたら相手の今後の成長につながります。
是非この点を理解をした上でコーチングをすると、より効果的に相手に伝えるべき点が伝わるので試してみて下さい。とはいえ、人間は誰でも「イライラ」をしてしまうことがあります。そんな時は自分なりのイライラの解消法を見つけておくとよいでしょう。
効果的に伝わる叱り方
- 行動についてフォーカスをする
- サンドイッチフィードバックを実践する
「叱ることは得意じゃない・・」と感じている方は少なくありません。それはうまく伝えたいことが整理できてなかったり、叱り方のポイントを知らないだけかもしれません。今一度、ご自身の叱り方を振り返ってみましょう。そして次の機会の時に叱り方のポイントを把握して実践してみましょう。
叱るときに気を付けて頂きたいのが何に対してスポットあてるかが重要です。よくありがちなのが「結果」を指摘すること。結果を指摘しても、既に起きてしまったことなので結果は変わりません。そこで相手の「行動」について注意を促したりするのが最も効果てきです。
叱るときのポイントは現在の結果を考えるより、行動にフォーカスをすることで、未来の結果につなげて行くことができます。失敗した時の行動を見つめ直すことで、次にすべきことが見えてきます。そして未来のシュミレーションをしたときに、相手がしっかりと原因究明ができていればいいのです。
叱る際に取り入れて欲しいのがサンドイッチフィードバックです。日本人は褒めるのが下手とよく耳にしますが、相手を褒めることは相手を尊重している表意でもあり、より相手の士気を高める効果が見込めます。
自分が叱られる立場になったとき、永遠に自分のダメ出しだけで終わってしまったらどうでしょうか?きっとその場から逃げ出したくなったり、もしくはその後仕事のやる気さえ無くしてしまうことになりかねません。
叱る時の会話のステップは、「良いところ」を話した後、「指摘すべきポイント、改善点」そして「良いところ」で会話を閉じることが大切です。そうすることで相手の自尊心は保たれ、今後も頑張っていこうという気持ちにさせられます。
相手の良いところを見つけにくいという方は是非、常日頃から相手の良いところを探す努力をしてみて下さい。
知っておきたい叱る時のマナー
- 人間性や価値観を否定しない
- 直接伝える
- 叱るのは端的に短く、後に引きずらない
- 人前では叱らない
叱る際のマナーは、相手の価値観や信念などを絶対否定してはならないということです。人間性を指摘することで、相手の気持ちは遠ざかってしまいます。また、直接注意を促すのが得意ではないからと言って、メールで伝える事もしてはいけません。
また、叱る時に良い方向に進んで欲しいという気持ちが強すぎて、長時間叱り続けてしまうことは避けましょう。叱られた相手も結局、あなたの言いたい事が何も理解せず気持ちだけ疲弊して、同じ失敗を繰り返してしまう事もありえます。
そして叱った後は、引きずらないことが鉄則です。叱られた相手は、あなたの態度でその後の行動が変わってきます。叱るという行為が、単なる「口うるさい人の小言」で終わらないよう気を付けましょう。
では最後にあなたはコーチングをする際に相手をどこで叱っていますか?良く忘れがちなのが、叱られる側は、人前で叱られることで自尊心が深く傷つくということです。話の重要度によってできるだけ人気の居ないところで話をすることが大切です。
叱ることは愛情表現
叱ることは、一般的にマイナスなことと捉えがちです。けれども、相手の成長を願っての「叱る」という行為はけして悪い事ではなく愛情表現です。
せっかく大切な事を伝えるのであれば、お互いに成長できる機会になれることが重要です。そこで今より、コーチングがうまくなりたい、そして叱り方のコツを学んで正しく相手に思いを伝えたいと思うのであれば、
こちらの動画をご覧ください。
ここでより高度なコーチングテクニックを学ぶことで自分自身の成長になり、あなたを頼ってくる人にも力になれるでしょう。そして自分の自信に繋がっていくような仕事をしていきましょう。