自己投影とは?仕組みや注意点、成長につなげるコツを分かりやすく紹介

自己投影とは?仕組みや注意点、成長につなげるコツを分かりやすく紹介

自己投影とは、「自分自身の心のなかにある性質・感情は、他の人や物にある」と無意識に思い込んでしまうこと。心理学の1つで自己理解を深める考え方として広く活用されています。

今回は、自己投影を通じてあなたのビジネスのヒントを得ていただきたいと思います。自らの自己投影について分析することで、これまで気づけなかった自分、新しい自分に出会えるはず。

それでは、自己投影について、仕組みや注意点、自己成長につなげるコツについて解説していきます。ぜひ、日常生活やビジネスシーンでご活用ください!

自己投影とは

自己投影とは、自分の中の認めたくない性質や感情を自分以外の他者や物に置き換える心の動きのこと。精神分析学の創始者の娘であるアンナ・フロイト氏が提唱した精神分析学で、「投影」や「投射」が同義語です。

自己投影した時の感情をじっくりと分析すれば、自己の開発につながります。そのためには、自己投影についての理解が必須。これから、詳しく解説していきますね。

自己投影の仕組み

「社会から必要とされる自分」と「実際の自分」との間に食い違いが生まれたとき、自分を守るための「自己防衛機能」として反射的におこなわれるのが自己投影。

たとえば、あなたが考える「社会から必要とされる自分」が、誰とでもすぐ打ち解けられる社交性のある人だとします。一方、「実際の自分」は人見知り。

この時、社交性のある人に対して「誰にでもいい顔をする八方美人だ」と嫌悪感を抱いてしまうのが自己防衛機能としての自己投影です。「本当は社交性のある人になりたいのに、人見知りでできないから悔しい」という感情を認めたくないがために、無意識にその思いを相手に投影し、自分を守るのです。

もしこの自己投影を放置しておくと、あなたは「人見知り」であることにコンプレックスを感じていると気づけません。ところが「社交性があって周囲と良いコミュニケーションをとれている人に対して、なぜ自分は八方美人だと感じたのだろう?」と掘り下げて考えるとどうでしょう。

「人見知りがコンプレックスだったのか。コンプレックスを受け入れて行動していく方法を見つけよう」と考えられるかもしれませんよね。このように、自己投影した時の感情を受け止め分析することで、これまで気づかなかった悩みやコンプレックスを知り、自己開発につなげることができます。

自己投影は感情移入や共感とは違う

自己投影と「共感」や「感情移入」は一見似ていますが、意味はやや異なります。先ほど申し上げた通り、自己投影は自分を守るために無意識に行われるものです。

一方、共感と感情移入は、感情を共有したり、相手に置き換えるもので、自己防衛ではありません。共感と感情移入との違いは「何を対象とするのか」。

共感は人間同士でおこなうもので、感情移入は相手を人間だけに留めず動物や物、自然などあらゆるものを対象とします。具体的に何がどのように違うのか、それぞれ詳しく解説していきますね。

共感とは

共感とは、他人の考えや主張に賛同し「全くそうだ」と感じる気持ちのこと。その時の思いを同じくし、感情を共有します。意思疎通ができる相手がいて成り立つ感情です。

たとえば「感情や意思、思考力のある人間」と「動物」では、意思疎通が難しく共感し合えませんよね。しかし、言葉が通じない外国人が相手の場合、言葉以外でも意思疎通ができるので、感動や感激といった感情の共有つまり共感が可能です。

感情移入とは

感情移入とは、自己の感情を対象の人や物に投影し、自分に置き換えて意識を融合させること。共感の先に感情移入があり、自分自身の弱みや抱えている問題をそのままの状態で相手に投影することで感情移入が成り立ちます。

自分自身を理解しない限り、他者へのネガティブな投影を止めることは難しく、妬みや嫉みといった感情に繋がりやすいです。対象の人や物に「なぜ・どのように・とくにどういった部分に対して」感情移入したかを深堀りして考えれば、自分の弱みや悩みを理解するきっかけとなるでしょう。

自己投影と取り入れや摂取で自己理解を深める

自己投影と同じ自己防衛機能として「取り入れ」や「摂取」があります。取り入れと摂取は自己投影と対極にある心理学上の防衛機能の概念ですが、自己投影とバランスを保つと、自己理解を深めることが可能です。

取り入れ・摂取とは

取り入れと摂取は、他者の価値観や振る舞い、感情をそのまま感じ取ることです。自分にはない、あるいは不足している感情や価値観を他者から補うことができます。

また、過去や経験に捉われることなく、現在の自分に必要な情報をシンプルに受け入れられます。自己投影をしながら取り入れや摂取をおこなうことで、自分自身への理解を深めて自己を成長させることができるでしょう。

自己投影と取り入れ・摂取はバランスが重要

自己を深く理解して成長するためには、取り入れ・摂取と自己投影のバランスが重要です。自己投影を過度におこなうと、自分自身の認めたくない部分から遠ざかることになり、現実の物事を受け止める機会が減ってしまいます。

性格や短所、弱みから目をそむけ、受け止められずに、自己投影をループし悪循環に繋がる場合も。一方、思想や価値をそのまま受け入れる取り入れと摂取が過度になると、自分の思考をコントロールできなくなったり、洗脳に繋がったりする危険性があります。

過度な自己投影・取り入れ・摂取はいけません!バランス良くおこなうことが最も大切です。そうすれば、自分自身に足りない部分や長所を理解でき、自己を成長させることができるでしょう。

バランスの良い自己投影・取り入れ・摂取で自己理解を深めよう

自己投影は、自分自身を理解し成長させるきっかけとなります。そして、取り入れや摂取を同時におこなうと、自身の感情に寄り添い、今まで気づかなかった悩みや問題を解決するヒントが見つかるかもしれません。

ポイントは、自己投影と取り入れ・摂取をバランス良くおこなうことです。どちらかに偏りが出てしまうと、自己理解を深めるどころか本当の自分を見失ってしまう危険もあるので、くれぐれも注意してくださいね。

今回解説した自己投影。ぜひ意識して自己分析に使ってみてください。新しい自分に出会い、違った世界が見えてくるかもしれませんよ。

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