「ヒプノセラピーは資格がないとやってはいけないの?」とお悩みの方は多いことでしょう。
そこで今回は、ヒプノセラピーに資格は必要なのか、さらには良いヒプノセラピストになるための方法をご紹介します。
ヒプノセラピーを「怪しい」という方もいますが、立派な心理療法のひとつ。
スピリチュアル系の起業を考えている方におすすめの職業でもあります。興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
ヒプノセラピーとは
ヒプノセラピーとは「催眠療法」のことで、催眠を利用した心理療法のひとつです。
催眠や暗示を使って相談者の潜在意識にアクセスし、今抱えている心の問題や過去のトラウマを克服・改善していきます。
私たちの心は、9割が「潜在意識」から成り立っていることをご存知ですか?
私たちがコントロールできる顕在意識は心の1割程度しか占めておらず、人の悩みや不安を放っておくと、自分ではコントロールできない潜在意識に蓄積されます。
そんな奥底に眠ってしまった心理的な問題を解決できるのが、ヒプノセラピーなのです。
また、潜在意識に隠れたその人の才能や能力を引き出す手助けにも、ヒプノセラピーは有効です。
ヒプノセラピーには3つの種類がある
ヒプノセラピーには、前世のトラウマを取り除く「前世療法」、今の人格を形成するきっかけとなった幼少期のトラウマと向き合う「過去退行」、潜在意識にある本来の願望にアプローチして自己実現に繋げる「願望実現」の3種類があります。
日頃からネガティブになりやすい人や、頭にこびりついて離れない過去のトラウマを克服したい人は、ヒプノセラピーで自分の内面と向き合ってみると打開のヒントが得られる可能性があります。
抱えている悩みが長期的であればあるほど、悩みの根源(潜在意識)にアプローチできるヒプノセラピーがおすすめなのです。
ヒプノセラピーに資格は必要?
ヒプノセラピーには、国家資格のような公的機関が発行する資格は存在せず、すべてが民間資格となっています。
ヒプノセラピーの資格を発行している代表的な国内外の団体は以下の4つ。
・米国催眠士協会(ABH)
・米国催眠療法協会(NGH)
・国際セラピートレーニング協会(ITTO)
各資格は料金、講座の内容、取得の難易度などが異なります。
極端にいうと、資格を持っていなくてもヒプノセラピスト(ヒプノセラピーを施す人)になることは可能です。
しかし、資格を持たずにヒプノセラピストとして活躍している人はあまりいないのが現状。
なぜなら、ヒプノセラピーは相談者の心の深い部分に触れるため、「施術してもらうなら、資格を持っているヒプノセラピストに任せたい」と考える人がほとんどだからです。
仕事としてヒプノセラピーをやりたいという人は、相談者が信頼できるよう資格を取得することをおすすめします。
ヒプノセラピー資格の注意点
「資格を取ってプロのヒプノセラピストになろう!」と考えている人は、ひとつ注意が必要です。
ヒプノセラピーの資格には、初級・中級・上級などの階級があります。初級の認定資格は2~3日程度学べば取得できてしまう団体もあるので、知識やスキルが少ない人でも簡単に「ヒプノセラピーの資格取得者」になれます。
つまり、「資格を取る=プロ」というわけではないんです。
先程も述べたように、ヒプノセラピストになるのに絶対的に必要な資格はありません。
極端な話、「私はプロのヒプノセラピストです!」と言ってしまえば、その人はプロのヒプノセラピストになることができるのです。
資格取得の本来の目的である「相談者が信頼できるヒプノセラピストになる」という点を重視するのであれば、より高い階級の資格を取得し、しっかりと知識・スキルを身につけたヒプノセラピストを目指しましょう。
ヒプノセラピーを仕事にするには
資格について理解が深まったところで、次にヒプノセラピーを仕事にするために必要なことを解説していきます。
スキルを身につける
ヒプノセラピーを仕事にするには、必ず「学習」が必要です。
ヒプノセラピーの場合、相談者の心の深い部分に触れる重大な役割を背負っているので、独学だけで学習を済ませてしまうのはあまりおすすめできません。
きちんとした知識を身につけるには、ヒプノセラピーを専門にしたスクールや育成講座を受講するのがおすすめ。資格取得にも最短で臨むことができるでしょう。
「あらゆる事情でスクールに通うのが難しい」「通いたいスクールが遠過ぎて通えない」という人は、オンラインで講義が受けられるスクールや講座もあるので、そちらを探してみてください。
各スクール・講座で料金や講師、アフターフォローの有無などが異なるので、HPなどを参考にしながら自分にあったスクール・講座を選びましょう。
個人で開業する
ヒプノセラピストの職場は医療機関や福祉施設などが主流となりますが、そういった場所で働いているヒプノセラピストの多くは、臨床心理士や看護師など、他の資格を持っている人がほとんどです。
ヒプノセラピーの資格のみで仕事をしたいと考えている人は、個人での開業を目指すのが一般的といえるでしょう。セッションを通じて効果を体験してもらうことで、リピーターを増やしていきます。
集客して顧客を付ける
「個人で開業しても誰にも見てもらえないのでは…?」と不安に思う人もいると思いますが、ストレス社会である現代においてヒプノセラピストの活動の場は増えてきてい状態なので、心配はいりません。
とはいえ、最低限カウンセリング・セラピーを受けてくれる相談者がいなければヒプノセラピストとしての仕事は成り立ちません。個人で開業したら、常に集客に敏感でいる必要があります。
・自分が何者であるか(持っている資格や肩書など)
・どんな人におすすめか(こんな悩みを持つ人におすすめ!など)
・どんな価値を提供できるのか(悩みを解決できる/心をリラックスさせるなど)
・どんなメソッド(手法)でアプローチするか
上記を明記したプロフィールを作っておくと、相談者も依頼しやすいでしょう。
今はSNSやブログ、YouTubeなどを使って集客できる時代なので、大手サロンとは違った強みを明記できることが重要です。
例えば「静かでリラックスできる空間を提供できる」「こんな悩みに特化している」「大手サロンより手軽な値段設定」など、個人サロンならではの良さを打ち出していくと良いでしょう。
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信頼されるヒプノセラピストになる
心の9割を占める潜在意識ですが、過去のネガティブな感情を留めておくだけでなく、これから取る選択や行動にも大きく影響してきます。
少しでも安定した意識で日常を送ることができるよう、信頼されるヒプノセラピストとして、相談者を優しくサポートしていきたいですね。