初めてでも出来る!ビジネスモデルの作り方と成功事例

ビジネスモデルの構築は、事業を始める上で避けて通れません。せっかくのアイディアも、無理のないビジネスモデルが確立されていなければ台無し。この記事では、「ビジネスモデルの作り方」や「ビジネスモデルの典型パターン」、「ビジネスモデルの成功事例」について解説していきます!

そもそもビジネスモデルってなに?

ビジネスモデルの定義は厳密には諸説ありますが、簡単に言えば、「事業を継続させつつ、利益を生む仕組み」です。いかに天才的は発想力があっても、そのアイディアを機能させる為の設計図がなければビジネスは頓挫してしまいます。その設計図がビジネスモデルです。

ビジネスモデルの4つの構成要素

ビジネスモデルは大きく分けて4つの構成要素から成ります。

l Who(顧客・ターゲットは誰か)

l What(顧客に対してどのような価値・サービスを提供するか)

l How(どのように集客し、価値・サービスを提供するか)

l Why(なぜその仕組みが収益に繋がるか)

この4つを明確にする事が、ビジネスモデルを作る上で特に重要です。逆に言えば、成功しているビジネスモデルは、この4要素をしっかり決めて経営戦略を練っています。

ビジネスモデルの作り方

ビジネスモデルは、企業の経営戦略に大きな影響を与えます。ここでは、ビジネスモデルを作る為の方法や考え方について解説していきます!

1. ビジネスモデルの基本パターン学ぶ

後ほど詳しく説明しますが、ビジネスモデルにはいくつかの典型パターンが存在します。何事も最初は基本的な型を学ぶのが大事。初心者がゼロからビジネスモデルを考えて成功するほど、ビジネスは簡単ではありません。

まずは既存のビジネスの型を学び、それをベースに自分のアイディアやオリジナリティを加えてビジネスモデルを構築していきます。

2. 成功したビジネスモデルを学ぶ

典型的なビジネスモデルの他にも、斬新なアイディアで成功したビジネスモデルは存在します。一通りの典型パターンを学んだ後は、他の業界も含め、成功したビジネスモデルを研究していきましょう。ビジネスモデルを研究する際には、4つの構成要素を意識する事が重要です。

3. 自社業界のビジネスモデルを分析

自社業界のビジネスモデルを深く分析していきます。4つの構成要素に加え、なぜそのモデルが成功、あるいは失敗したのかも含めて研究していきましょう。まだ自社業界にないビジネスモデルを応用する事で、競合他社に大きな差をつける事も可能です。自社業界にも利用できそうなビジネスモデルは積極的に検討していきます。

4. ビジネスモデルを洗練させる

これまでの分析を通してうっすらと頭に浮かんできたアイディアやビジネスモデルを練り、具体的な形に落とし込んでいきます。

l 市場規模や競合の存在

l 参入障壁の高さ

l 顧客ニーズの大きさ

l ビジネスモデルの強みや課題

l 継続可能な仕組みか

l 時代や社会情勢に即したサービスか

l 安定して利益を生み出してくれるか

l 実現可能なビジネスモデルか(技術面・法律面)

上記の項目について、徹底に検討し、具体的なビジネスモデルを構築します。ここに列挙した項目を見るだけでも、ビジネスモデルを作る為に膨大な量の分析が必要になる事が分かるのではないでしょうか。

ビジネスモデルの典型7パターン

ビジネスモデルを構築する為には、既存のモデルを研究する事が大事です。ここでは、ビジネスモデルの典型パターンを7つ紹介していきます!

1. 販売モデル(物販モデル)

最もシンプルなビジネスモデルと言われているのが、販売モデルです。商品を開発、製造、販売し、その対価として利益を得るという仕組み。簡単に言うと「自社商品を売って儲ける」ビジネスモデルです。飲食店や農家、工場などがこれに該当します。

商品やサービスの性能、コストパフォーマンスがビジネスの成功に直結します。

2. 小売りモデル

小売りモデルは、メーカーから商品を仕入れて販売する仕組み。コンビニやスーパー、ディスカウントストア、百貨店、通販サイトなどがこれに該当します。メーカーからの購入価格と、お客様への販売価格の差額で利益を得るシステム。

自社商品を扱うわけではないので開発コストはかかりませんが、メーカーへの依存度の高さや、利益率の低さというデメリットもあります。

3. 広告モデル

広告モデルは文字通り、広告を掲載して広告料を得るビジネスモデルです。該当するのはテレビや新聞、SNSやWebメディアなど。番組のスポンサー枠、webのバナー広告、商品のPR記事なんかもこの仕組みで利益を得ています。

「いかに多くの人の目に広告を見せるか」がビジネスの鍵。広告媒体の拡散力や影響力が収益に直結します。

4. サブスクリプションモデル

サービスや商品を使う権利を提供し、月額料金という形で利益を得るビジネスモデルです。近年流行りの動画配信サービス(Netflix、Hulu、DAZNなど)はこれに該当します。

月額料金なので安定して収益を上げやすいですが、一方でユーザー離れを防ぐ為にサービスをアップデートし続けなければなりません。

5. フリーミアムモデル

サービスの一部を無料で提供し、高度なサービスや有料プランを利用してもらう事で利益を生むビジネスモデルです。途中まで無料で読めるネット記事や、一部課金制のスマホアプリによく見られる仕組み。

皆さんの中にも、ついついゲームアプリでガチャを回す為に課金してしまった、そんな経験をおもちの方がいるのではないでしょうか。基本無料のサービスでユーザーの好奇心やギャンブル欲を煽り、課金や有料プランへの登録を促す。人間心理の本質を突くビジネスモデルですね。

6. 従量課金型モデル

従量課金モデルは、サービスを利用した分だけ料金が発生するビジネスモデル。タクシーの乗車料や電気ガス水道費、スマホの通話料などがこのモデルに該当します。

7. マッチングモデル

マッチングモデルは、需給が一致する顧客同士を仲介する事で仲介料、手数料を得るビジネスモデルです。出会いを求めるユーザーの仲介をする「マッチングアプリ」や、仕事の発注者と受注者を仲介する「クラウドソーシング」。その他にも不動産業者や人材派遣業者などがこれに該当します。

ビジネスモデルの成功例

ビジネスモデルを作る為には、成功したビジネスモデルを学ぶ事が大事です。ここでは、ビジネスモデルの成功例を2つ紹介します。

俺のフレンチ

「セレブがオシャレに嗜む料理」という先入観を打ち破ったのが、「俺のフレンチ」のビジネスモデル。「フレンチなのに立ち食い」という斬新なスタイル、顧客専有スペースのコンパクト化によって回転率を大幅に向上させました。

コストカットした分、高品質な食材や一流シェフの雇用に資金を投入。「低価格で美味しいフレンチが食べたい!」という顧客のニーズを満たし、大きく業績を伸ばしました。

サマリーポケット

「サブスク×収納」という斬新なビジネスモデルで収益を伸ばしたのが、サマリーポケットのビジネスモデルです。サマリーポケットは月額250円~の収納・保管サービス。送った荷物はweb上で常に確認できる上、そのままクリーニングに出してもらったり、ヤフオクに出品してもらったりする事も可能です。

「部屋に荷物が溜まって仕方ない!」という、あるある過ぎる悩みにフォーカスした仕組み。「必要な時に必要なものを」を実現しつつ、「やっぱり要らない!」となればすぐヤフオク出品できる。収納とサブスクを組み合わせる天才的な発想が生んだビジネスモデルです。

ビジネスモデルをブラッシュアップしよう

成功するビジネスモデルを作る為には、業界問わず様々なビジネスモデルを研究する必要があります。一方で、社会情勢を読んで、参入するタイミングを逃さない事も重要。独学では膨大な時間がかかる上、タイミングを逃す事もあるでしょう。

おすすめなのは、コーチを付ける事。身近に起業家がいるならどんどん相談しましょう。また、セミナーやビジネススクールを活用するのも有効です。

「ビジネスはやってみたいけど、何から手を付ければいいのか……」という方は、慶愛義塾の無料セッションに参加してみてはいかがでしょうか。ビジネスに不可欠なマインドやコツをお伝えします!

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