複業の意味をご存知でしょうか。本気の仕事を複数持つ働き方のことです。一見負担が多そうな複業ですが、収入がアップしたり、全体的な職業スキルが上がったりと良いこともたくさんあります。政府も「働き方改革」という政策で複業を後押ししており、今が複業を始めるチャンスと言えます。
複業をしないと稼げない?話題の「働き方改革」とは
働き方改革とは、深刻な労働力不足を解消することを目的とする施策です。平成30年7月に法律も成立しました。
労働力不足には「働き手がいない」「出生率が低下している」「人の原因以外で、そもそも労働生産性が低い」という3つの理由があると分析されています。
それらを解消するために「長時間労働の解消」「非正規・正社員の労働条件の格差是正」「高齢者の就労促進」の3本の柱が掲げられ、それを補足するように法律が施行されました。
ここで問題なのが「長時間労働の解消」です。残業時間に1ヵ月に45時間までと上限が設けられたため、会社は時間外労働を奨励しなくなりました。
長時間の労働が規制されることで、健康が守れるようになったということはできるでしょう。しかし、つまりは残業で稼ぐことができなくなったということです。
加えて週休3日という制度を掲げる企業も現れました。もちろん純粋な休日に充てる人もいるでしょう。しかし、複業をしようと思えば転職しなくてもできる状況になったとも言えます。複業という仕事形態を負担と感じるか、チャンスと思うかはあなた次第です。
複業と副業の違い
複業とは、複数の仕事をすべて自分の本業として掛け持ちしながら働くことです。本業をいくつか持っていると言い換えても良いでしょう。「パラレルキャリア」とも言われます。対して、副業とは本業の他にサブ的に仕事を持つことを指します。
クラウドソーシング会社の調査によりますと、複業をしている人は増加の傾向にあります。2015年から2018年の3年間に、約3倍に増えています。
この調査をした会社の複業の定義とは「雇用契約をしている会社を2社以上持っている人」ということですから、実際にはもっと多くの複業ワーカーが存在することになるでしょう。投資などをしている人もいるかもしれません。
複業とは、メインの仕事がいくつもあるということでやりがいがあり、刺激的な仕事形態と言うこともできます。
複業を始めたいけれども、やり方がよくわからない、どういう仕事をしたらいいかわからないと言う人はぜひこちらへどうぞ。
複業が向く人・実際の事例
複業が向いている人、稼げる人には共通点があります。
複業が向いているタイプ
複業が向いている人は以下に掲げるようなタイプと言えるでしょう。
やる気がある人 | 自分がメインで仕事をしますから、全体的に仕事に対して高いモチベーションを持つ人が向いていると言えます。 |
勉強熱心な人 | 現代は一度習い覚えたことが長年にわたって通用しない時代です。常に新しい知識を求めて意欲的に勉強し続ける姿勢が大切です。 |
単独行動ができる人 | 単独行動とは、勝手な行動という意味ではありません。他者の指示を待たなくても、仕事の対応ができることが大事という意味です。 |
自己を律することができる人 | 請け負った仕事はもちろんのこと、自分の体力・体調の健康管理等、自分自身の管理をきちんとできることが複業をする上で求められるスキルです。 |
複業をしている人へのインタビュー
複業をしているお2人の事例です。共に充実した複業ライフを送っていることが伺えます。
3社に籍を置くエンジニア | 複数の仕事を掛け持ちできて楽しいですし、新たな人脈もできました。自分の知識や仕事のスキルも複業することで、広がりを持てました。 |
OLとママライターの掛け持ち | 正社員のOLとして働きながら、フリーのライターを4年続けています。ママ業も加わり忙しいながらも充実しています。 |
複業をおすすめする理由:複業を持つメリット
忙しいばかりの複業というイメージがあるかもしれませんが、下記のようなメリットがあります。
収入が増える
仕事を掛け持ちすることで1つの仕事に従事するより、たくさんの収入を得ることができます。それは副業も同じです。
リスク回避ができる
複数の本業を持っていることで、仮に1つの仕事がダメになっても、他の仕事が保険になります。もしものときにリスク回避をすることができると言えるでしょう。
自分の総合的な能力がアップする
多くの仕事を経験することで視野も広くなり、自分が他業種で体験したことを別の仕事に活かすこともあり得ます。1つの仕事から得た実績が他の仕事の参考になることがありますので、総合的な自分の仕事能力がアップする人が多いようです。
複業で収入アップを狙え
会社に守られて、年功序列の給料が得られる時代は終わりました。副業よりも本気で働く複業が注目されています。これからは実力・実働主義のご時世になり、やる気のある人にはチャンスが多くなったと言えるでしょう。
自分で起業して会社経営をしてみるのも一案かもしれません。あなたも1週に1日の複業から始めて、収入アップを狙ってみませんか。