コーチングを学ぶ、知るーコーチングの種類や流派とは?

あなたにとってコーチってどんな人?

 

皆さんにとって、コーチングやコーチというと、どんな人をイメージするでしょうか?

自己啓発やビジネスに詳しい人なら、コーチングやコーチというのは、あなた夢を叶える事や、組織や個人の目標を達成するのを手助けしてくれる人というような、ザックリとした理解があると思います。そうでない方にとってはスポーツ選手などを教える、先生などのイメージを持たれるのではないでしょうか?

そんな中で、日本に置いて有名な、いわゆるプロコーチとして、コーチング業界を盛り上げている有名コーチと言えば、TOKYO MXのバラ色ダンディなどにも出演されている、認知科学者の苫米地英人さんや、世界的な自己啓発業界のスターとも言えるアンソニー・ロビンスさんなどがいらっしゃると思います。書店や中づり広告でもその名前を目にした方は多いのは無いのでしょうか?

お二人とも、多数の著作を出版されており、ベストセラー作家としてのみでなく、プロコーチの養成等、後進の育成にも力を入れており、精力的にコーチング活動を行っており、現在活動している。プロコーチの方々の中には彼らの影響を受けている方も多数いると思われます。

彼ら以外にも、一概にコーチングと言っても、現在のコーチング業界には、様々な流派や種類が存在しており。それぞれ異なった特徴を持った人達が活動しております。コーチングを知る、学ぶ上で、一括りにコーチングと混同してしまうより、どんな流派や種類がコーチングには存在するのか理解する事によって、正しく、そして、より深くコーチングを理解する事ができます。

自分でコーチングを学ぶ以外にも、自分に合った、コーチを選ぶ上でも、プロコーチの中には様々な流派や手法を学んでいるコーチも多く、自分にあったコーチやコーチングのサービスを選ぶ時にこう言った知識が非常に役に立ちます。何も知らないでコーチを選ぶのは不安なのではないでしょうか?

コーチングの発展

 

 

コーチング業界は、1990年代ごろから、アメリカを中心に大きくなっていき、その発祥には諸説あり、フットボールコーチの、ルータイスが自身の理論をビジネスパーソン向けに広め始めたのが起源という説もあれば。ヒューマンポテンシャル運動の中心となった、エサレン研究所で行われた潜在能力開発実験をルーツとする物等、様々な説や分類法が存在します。

ですが、ここでは、ジョセフ・オコナーの「コーチングのすべて」を参考に、いくつかの主要なコーチングの流派に着いてご説明いたします。

コーチングの主な流派

 

ここで主にご説明するのは。

①コーアクティブ・コーチング

②インナーゲーム

③NLPコーチング

④オントロジカル・コーチング

⑤インテグレーテッド・コーチング

というものです。英語や、難しい言葉が多く、戸惑ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも。大丈夫です、それぞれ解説していきましょう。

①コーアクティブ・コーチング

 

コーアクティブコーチングとは、CTIが伝えている、コーチングモデルであり、1992年にローラウィットワースとヘンリー・キムジーハウス、キャレンキムジーハウスによって設立されました。

この流派は、4つの礎

1.人はそもそも創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である。

2.本質的な変化を呼び起こす。

3.今この瞬間から創る。

4.その人に全ての焦点を当てる

という信念に基づいてコーチングを行います。コーアクティブ・コーチングによるセッションでは、

例えクライアントがどんな状況に置かれていたとしても、その人の現在の状態ではなく。クライアントの、「人」そのものに焦点を当てます。

コーチングを受けるクライアントというのは様々な状態にあると思われます。裕福な人間が更に上を目指すためにコーチングを受けたり、今の現状に満足できずに、現状を変えたいと願いコーチングを受けたりと、クライアントのニーズも様々ですが。

クライアントが本質的に望むのは「変化」であり、その変化を作り出すことが、全ての人間には可能という信念を基に、コーチがクライアントの変化を手助けすることにより、クライアントの目標達成、自己実現、クライアントの抱えている問題を解決するサポートします。

重要なのは、その人の今の現状ではなく、その人の可能性や未来でありその人の可能性や潜在能力を開花させる事により、コーチはクライアントの変化を促します。

②インナー・ゲーム

 

このコーチングはW.Tガルウェイという、テニスコーチのコーチングモデルがルーツであり、「インナーゲーム」という書籍が出発点となっております。

人間が起こす行動の結果と言うのは、大抵の場合先に頭の中で起こっている事が原因で大きく左右されたりします頭の中で上手くいくと確信して、行えば上手くいくこともありますが、頭の中で上手く行くか不安だと、どうしても現実でのパフォーマンスは低下してしまいます。

人間の内面の世界(インナー・ゲーム)が現実の世界での能力を決定づけるという事に着目した、コーチングモデルとなるます。

頭の中の二人の自分(セルフ1・セルフ2)

ガルウェイは、自分の教えている選手の頭の中では、常に選手が自己対話を行っており、その選手の自己と言うのは一人ではなく、複数である事に気づきました。

誰しもが、自分の頭の中で常に対話を行っていますよね?

対話と言うのは受け手聞き手によって起こります。ガルウェイは話しかける側の自分を(セルフ1)話しかけられている自分を(セルフ2)と命名しました。セルフ1はセルフ2に対して、評価したり命令します。セルフ2はセルフ1の評価や命令に従い実際にプレーを行います。

選手の頭の名でセルフ1は、常にセルフ2に話し掛けています、「今のプレーは良かった」「いや、今のプレーは悪かった」と選手の頭の中で自己対話が起こります、こう言った評価や分析をする事は非常に大事なことですが。

自分の頭の中の自己対話に囚われていてはスポーツのプレーというのは良くなりませんよね?良いプレーをしたければ選手は頭の中の声ではなく、現実の世界のプレーに、目の前のボールに集中しなければいけません。

目の前で起こっている事に集中するのが重要なのであり、頭の中での対話に囚われていては選手は結果を出すことができません。だからコーチは、「ボールをしっかり良く見て打って」と選手に指導をするのですが、そう簡単に、その指導で選手は頭の中の会話から離れてプレーに集中する事が出来ません。

問いかける事の重要性。コーチングにおける質問の力

そこで、ガルウェイは、選手に対して、何かを教えるのではなく、問いかけるように選手への指導方法を変えました。

「ボールをよく見て打ちなさい」ではなく、「飛んでくるボールの縫い目は、縦に回転していた?横に回転していた?」と、ガルウェイは選手に対して、積極的に質問を行いました。その質問をされた事によって選手の集中力は、頭の中の声、にではなく。ボールという現実の現象に集中する事が出来るように、なっていきました。ガルウェイは頭の中のお喋りセルフ1の活動を抑え、セルフ2が最高のパフォーマンスを発揮できるように促したのです。

誰しもが頭の中の声に惑わされて、上手く行動出来なかったり、パフォーマンスを発揮できない事もあるでしょう、この流派の特徴はそう言った、頭の中の声に惑わされずにクライアントが最高のパフォーマンスを発揮できるように、コーチがクライアントをコーチングするのが特徴です。

コーチのちょっとした言葉の使い方一つで、クライアントと言うのは劇的な変化を遂げる事も多いのです。

③NLPコーチング

自己啓発関係に関する心理学を学んだ人や、ビジネス心理学等を学んだ経験のある人なら、NLPという言葉を耳にした事がある方は多いと思います、NLP(Neuro Linguistic Programing)とは神経言語プログラミングの頭文字から来ているもので、1970年代から1980年代にカリフォルニアでリチャード・バンドラ―と、ジョン・グリンダーによって創設されました。

上に紹介した、アンソニー・ロビンスさんや、苫米地英人さんも、この手法に似たものを用いているという声も多く、日本で活躍している多くのコーチがこのコーチング理論に影響を受けているのではないでしょうか?

NLPは、誰にでも再現性が高く使える事が多く、ビジネスにおける、コミュニケーションにも多く使われており、単にコーチングという枠組みに当てはまらない程大きな体系となっております。

天才催眠療法家と言われた、ミルトン・エリクソンの言語パターンを分析し、それを誰にでも使える形で体系化している為に、簡易的な催眠的手法を用いて相手の潜在意識に対してアプローチをする事も可能なコーチングモデルとなっております。

非常に汎用性が高く、誰にでも再現性が高い形で結果を出す事ができるので、コーチングの入門編としても、コーチングの完成形としても、奥の深い幅広いジャンルの事ができる流派です。セルフコーチング(自己コーチング)などもやりやすい等、学びやすい流派だと思われます。

④オントロジカル・コーチング

オントロジカルとは、哲学におけるオントロジー(存在論)という言葉から来る、人の在り方に置いて、着目したコーチング体系であり、チリの神経学者フェルナンド・フローレスが提唱しました。

この流派は日本ではあまり有名ではない流派でして、オントロジカルなんて言葉を今まで一度も聞いたことが無い方も多いのではないでしょうか?

この流派は、非常に哲学的であり、少し難しいのですが。先ほど紹介したコーアクティブ・コーチングにも似ています。このコーチング理論において、コーチは、クライアントの在り方、その人がどう在るか、その人の存在というものに焦点を当て、クライアントの現実を変化させ良い変化を促そうようといった試みを行っているコーチング理論となっております。

例えば、凄く辛いことがあったクライアントがコーチにその事を相談した時、この体系のコーチング理論では、辛い現実を変えようとする前に、クライアントが今現在どう在るかを変化させ、その辛い事の認識を変えようとします。唯、単に辛い現実をクライアントに否定させ、問題を解決させようとするよりは、クライアント自身の思考や認識に働きかける事によって、クライアントが自己の在り方に気づき、認識を変化させクライアント自身が問題を解決できるように働きかけるような、コーチングを行います。

世界とは、認識によって作られています、そしてその認識を形作るのは、人の心や、その人の在り方です。こういった考え方は仏教などにも存在する非常に高度な哲学的な考え方でり、その人の在り方によって、その人の世界とは簡単に変わってしまうものなのです。その在り方に着目したのが、この流派の特徴となっております。

⑤インテグレーテッド・コーチング

 

インテグレーテッド・コーチングとは(integration)統合という言葉から来ているように、何か一つの流派というよりは、様々な体系が包括的に統合されている、複数の流派を混ぜ合わせたコーチング体系と言えます。インテグラルコーチングとも呼ばれています。アメリカのケン・ウィルバーによって提唱されました、このコーチング体系に置いて重要なのは。

人間の持つ、4象限。内的側面、外的側面。そして個人的側面と集団的側面といった、対立する概念を掛け合わせてクライアントを分析し、コーチングを行いサポートします。

人間の認識において、誰しも、内的な側面と外的な側面を持っていますよね?言い換えれば、主観的な認識客観的な認識を誰もが持っています。何かを分析するときに人は主観的な物の見方と、客観的な物の見方を人は使い分けます。

そして、人間とは個人的な生き物であると、同時に集団の中で生きていかなければいけない生き物です。インテグレーテッド・コーチングという流派に置いで、ただ単に個人的な認識だけではなく、社会的、集団的な中でクライアントが生きる事も考えた上でコーチはクライアントを様々な側面から分析し、クライアントが気づきを得られように、コーチングをします。

インテグレーテッド・コーチングに置いて、コーチは、

・内的×個人的

・内的×集団的

・外的×個人的

・外的×集団的

という、それぞれの側面を掛け合わせる事により、包括的、統合的にクライアントに対してアプローチを掛ける事が出来ます。

例えばば、内的×個人的という、クライアント自身が自らもつ、目標価値観などです、内的に分析できる、集団とは関係のないものです。

内的×集団的とは、クライアントが所属している、文化や価値観。内的に、自分が所属している集団を先ほど同じように分析します。

外的×個人的とは、外側からコーチが客観的に観察したクライアントの状態のようなものです、クライアントの目標や状態を外から見たものを分析します。

そして、外的×集団的とは、クライアントが所属する集団のシステムやルールと言った形です。客観的に、そのクライアントが所属する集団を分析します。

少し難しいですね。

ではこう、例えましょう。コーチがクライアントに質問をします。

「あなたは夢や目標を達成した時にどう感じますか?」

こうの質問は主観的に、個人的に、あなたの夢や目標を自分の内面から見てどう思うのか?主観的にどう思うのか言った側面からクライアントに問いかけています。

もう一つ、例えましょう。

「あなたの夢や目標を達成する為には、どんな風に自分の行動を変えるべきだと思いますか」

これは、コーチが、クライアントが自分を、客観的、外的に自分を見た時に自分が目標やゴール達成する為に行動をどうすべきかと言った見方からアプローチを掛ける事が出来ます。クライアントがゴールや目標を達成する為には、個人的な感情や希望のみではなく、客観的に自分を見て、具体的にそれを実現するためにはどのような行動を、集団や社会の中でするのか?が重要になってきます。

インテーグレットテッド・コーチングは、それらに包括的にコーチがクライアントを客観的、主観的に物事を見れるように促し、自分に足りないものを見つけ、成長を促し、結果を出す事ができるようなコーチングを行う流派となっております。

目標や、ゴールを達成する為には、主観的に自分を見る事と客観的に自分を見る事の両方が大事ですよね?

自分でどう思う、感じるかだけではなく、他人から見たどうか、また自分が所属している集団に置いて自分はどう見られるのか?

自分から見て自分が所属している集団と言うのはどう見えるのか?

等、様々な視点から物事を見る事が深い理解へと繋がる事でしょう。

まとめ

 

ここまでいくつかのコーチングの流派に着いてご説明しましたが、これ以外にもコーチングの流派には様々なものがあります。先ほど書いた苫米地英人さんなども、苫米地式認定コーチという独自の認定制度を取っておりいまのコーチング業界は認定制度なども、最近は様々な資格が存在しておりますが、いわゆる、今活躍されている、プロコーチと言われる方達はどれか一つの流派に所属していたり、資格を持っているというよりは、様々な知識や技能を合わせ持ち、総合的に、クライアントの目標達成や、ゴール達成を手助けをしてれる方も多いのは無いでしょうか?

唯、単に何処かに所属している、何処の流派の認定を受けているというだけではなく。

コーチによって、恋愛ビジネス、人間関係、コミュニケーション、オールライフ全般に渡るもの等、コーチによって得意不得意な分野が存在していると思います。ですが、あなたに合った、コーチを選びたい時や。自分が学びたいコーチングがどの流派の影響を受けているのか、ある程度知っておいた方が、事前にどんなコーチングなのかある程度は分かるので良いではないでしょう。

こう言った知識を基に探せば、きっと、あなたの夢や目標を達成するのを手助けしてくれる、あなたにぴったりの、コーチや、学びたいコーチングの理論や流派が見つかる事でしょう!

自分に合った相性の良いコーチや、あなたにぴったりのコーチングが見つかると良いですね。

 

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