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心理学を仕事に活かすには?初めてでもすぐに使える心理テクニックを紹介

心理学を学ぶことで対人関係が良くなり、家庭や仕事にも影響すると言われています。今では精神を鍛えることは、スポーツの世界でも一般的になってきているでしょう。

そこで今回の記事では、心理学の概念や最低限知っておきたい知識をまとめてご紹介します。これから心理学を仕事や家庭で活かそうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも心理学とは人間の心や行動を科学的な手法で研究する学問

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「心理学」は、人間の心や行動の反応の仕方を科学的な手法で研究する学問です。たとえば、大学の心理学科や心理学専攻・コースなどで学べますし、注目度が高くて人気を集めています。

心理学には、人間の心の「普遍的」な構造を研究する「基礎心理学」と、それらを応用して社会で実践する「応用心理学」があります。それぞれご紹介しますね。

基礎心理学:一般的な法則を研究して知識を付ける

基礎心理学は、一般的な法則を研究して知識を付けることを目的です。科学的な手法を用いて観察や実験を繰り返し、調査しながら解明を進めます。

その中でも、以下の3種類に分類されることが多いです。

  • 生理心理学:とある心理における脳波の反応などを研究
  • 発達心理学:心身の成長や発達の過程におけるを心理学を研究
  • 行動心理学:ある心理状態における行動を研究

これらの知識を身につけて、応用心理学を学ぶ基盤を作り上げます。

応用心理学:社会で実践できる学問

応用心理学は、社会で実践できる学問です。大きく分けると、

  • 臨床心理学:障害者などの援助、回復、予防などを目的
  • 災害心理学:災害後の心理を分析して二次被害阻止を支援
  • スポーツ心理学:スポーツでのメンタル面の実践・指導を提供

などがあります。

専門的な知識を持っていることから、特定の場面でメンタル面のサポートをするスペシャリストとして求められる機会が増えるでしょう。

誰でもできる相手の気持ちを理解する心理テクニック:観察法


観察法は誰にでもできる相手の感情を理解するテクニックです。その名の通り、相手を観察して心理状態をチェックできます。
「観察法」は、対“人”の心理学では重要なテクニックになります。

ことわざに「目は口ほどに物を言う」とありますが、目はそれほど感情を表しやすいのです。ゆえに相手の目に注目しするだけで、感情を見抜きやすくなります。

これに加え、相手の感情を見抜きやすい観察ポイントは、以下が挙げられます。

  • 視線
  • 表情
  • 声のトーン、リズム、大きさ
  • 姿勢、しぐさ
  • 呼吸

特定の相手であれば、観察して覚えることから始めましょう。

また一般化されている癖があるのも事実です。

たとえば、相手が嘘をついている場合。頻繁に右上を見ているようなら嘘をついている可能性が高いでしょう。

また、本音は気が緩んだ時に出やすいものですからリラックスできる状態を作れれば、聞き出すのは簡単でしょう。

人によってクセが出やすいポイントや出方に違いがありますが、相手をしっかり観察するだけでも、比較的簡単に感情を読み取ることが可能です。

初めてでも仕事に使える秘密の心理学テクニック

では実際に、初めてでも仕事で使える秘密の心理学テクニックをご紹介します。

ここでは

  • ミラーリング:好印象を抱かせる
  • フット・イン・ザ・ドア:小さなことを承認してもらい次の要求を断りにくくさせる
  • ドア・イン・ザ・フェイス:大きなことを断ってもらい次の要求を断りにくくさせる
  • 両面提示:信頼性アップ
  • ローボールテクニック:承諾後の相手をコントロール
  • ラポールトーク:信頼関係を構築する
  • イエス・バット法:柔らかく相手を否定する
  • アンカリング効果:購買意欲を促進する<

についてそれぞれ詳しく解説します。

ミラーリング:好印象を抱かせる

ミラーリングとは、相手に好印象をもたせるテクニックです。人は自分と似た印象をの相手に好感を持ちやすいことをご存知ですか?

たとえば、相手と同じしぐさや言葉遣いなどをするだけで、心理的な距離を縮めやすくできます。自分では気にしていないものの、いつの間にか安心感・親近感を抱き、いい印象を持ってしまうものです。

それを利用して相手に心を開いてもらい、商品やサービスをアピールすることで購入までのハードルを下げやすくなります。

フット・イン・ザ・ドア:小さなことを承認してもらい次の要求を断りにくくさせる

フット・イン・ザ・ドアとは、小さな頼み事を受け入れてもらい、次の要求を断りにくくさせるテクニックです。

たとえば、車を購入してもらう場合。価格の低いオプションに承諾してもらい、徐々に高いものを訴求することで断りにくくさせます。

ドア・イン・ザ・フェイス:大きなことを断ってもらい次の要求を断りにくくさせる

ドア・イン・ザ・フェイスは、最初から大きな頼み事をして断ってもらい、次の要求を断りにくくさせるテクニックです。先ほどのフット・イン・ザ・ドアとは、真逆の手法ではありますが、相手をコントロールテクニックに変わりありません。

頼み事を断った祭、罪悪感を覚えたことはありませんか?それを利用して、次の頼み事を引き受けてもらいやすくするのです。とはいえ、いきなり無理な注文をするのは印象が悪くなるリスクがあることに変わりありません。

もしかすると、不信感を持たれてしまう場合があるでしょう。相手との信頼関係がまだ築けていないなら、フット・イン・ザ・ドアの利用をおすすめします。

両面提示:信頼性アップ

両面提示は、商品やサービスのメリットとデメリットを提示して、より信頼してもらいやすくするテクニックです。

たとえば、PCツールを売る場合。メリットばかり伝えても押し売り感が出てしまいますが、あえてデメリットまで提示すると比較情報になります。

そのため利用者は他のサービスと比較し、より自分に合ったものを選びやすくなり、情報提供者への信頼が上がりやすくなるのです。

「自分のことを考えてくれている」と感じてもらうためにも、両面提示を心がけましょう。

ローボールテクニック:承諾後の相手をコントロール

ローボールテクニックとは、最初のハードルを低く設定して行動を促し、そのまま高いハードルも越えさせるテクニックです。一度決断したことは貫き通す一貫性の原理を利用しています。

たとえば、自社のサービスを購入してもらいたい場合。まずはサービスの内容を知ってもらったり期間限定の無料レンタルを受けてもらったりして、商品の購入意欲を掻き立てることが可能です。

要求が大きいほど小さな頼み事が増えますが、限度を超えないレベルの依頼を重ねることで本来の目的が達成しやすくなるでしょう。

先ほどのフット・イン・ザ・ドアは、「ハードルの低い要求」に承諾してもらった後に「ハードルの高い、追加の要求をする」交渉術です。

対してローボールテクニックとは、承諾後に要求の悪条件を追加する、もしくは好条件を削除します。似てはいるものの、違いがあるので理解しておきましょう。

ラポールトーク:信頼関係を構築する

ラポールトークとは、ビジネスとは関係のないをして信頼関係を構築しやすくするテクニックです。

たとえば、営業販売をする場合。いきなり商品の説明をしても警戒心が強くて話を聞いてもらいにくいでしょう。そんなときは相手が身につけているアイテムに対して、「それ私も欲しいと思っていました」と一言だけ添えてみましょう。

商品の話をする前に他愛のない話を盛り込むことで、話を聞いてもらうハードルを下げやすくなります。その結果、見込み客を増やして売上に繋げやすくすることが可能です。

イエス・バット法:柔らかく相手を否定する

イエス・バット法とは、相手を一度受け入れてから、柔らかく否定するトークスキルです。

仮に相手の意見が間違っている場合。一言目に「それは違う」と拒否をしてしまうと、攻撃的な印象を与えかねません。

そんなときは、「そうですよね、ですが〇〇ならどうでしょうか?」と肯定しましょう。意見を受け入れられてから否定されているため、嫌印象をいだきにくくなります。

これは営業でよく活用されていますが、仕事に限らずプライベートにも十分使えるテクニックです。

アンカリング効果:購買意欲を促進する

アンカリング効果とは、最初に与えた情報によって意思決定に大きな影響を及ぼす効果です。

たとえば、9,800円の商品がある場合。「9,800円」と表示するよりも「19,800円→今なら9,800円」と記載したほうが消費者の購買意欲を促進しやすくなるのです。

つまり、最初の情報に具体性を持たせることで強い印象を与え、その後の行動を促しやすくします。

心理学をうまく利用して効率的に効果を高めよう

今回の記事では、心理学の概要や仕事で使える心理学テクニックについてご紹介しました。

一言で心理学といっても、レベルや種類が違いますし、専門知識が異なるのも事実です。効果を高めるなら、最適な専門知識がマッチする業種や職種を考えて利用しましょう。

また、テクニックは仕事だけで得なくプライベートにも使えるものもたくさんあります。いきなり仕事で使うのは難しいですから、練習がてらプライベートで使ってみてはいかがでしょうか。

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