「仕事を辞めたい!」と思っても、簡単に退職できるものではありません。収入のこと、これから先のことなど目処が経っていないまま会社を辞めたら、毎日不安に過ごすことになります。
とはいえ、辞めたいと思う感情はそう簡単に消えるものでもありません。辞めた方が結果として良い場合もあるので、辞めたらダメ!とも言えず…そこで本記事では、仕事を辞めたいと思った時、後悔しないためにやって欲しいことをご紹介していきます。
実際に辞めることになっても、続けることにしても、後悔のない選択となるよう、本記事がご参考になれば嬉しいです。
仕事を辞めたい理由を書き出す
仕事を辞めたいと思うきっかけや理由は明確ですか?一度、紙に書き出してみましょう。辞めたいと思う理由が自分の問題であれば、今の仕事を辞めても転職先でも同じ理由で退職することになるかもしれません。
- 通勤時間が1時間半もかかる
- 満員電車が苦痛
- 上司が意地悪
- 会社の飲み会に強制参加させられる
- 給料が安すぎる
- オシャレなビルで働きたい
- 希望する職種に異動できない
- ほかにやりたい仕事が見つかった
- 営業成績が伸びず上司に怒られた
というように、辞めたい理由を素直に書き出してみましょう。その中で「自分の努力次第で状況を変えられるもの・絶対に変えられないもの」、「譲れるもの・譲れないもの」に分けてみます。
上記の中でいうと、「通勤時間が長い」のは、自分が転居しなければ、すぐには状況を変えられないですよね?「オシャレなビルで働きたい」という気持ちは目をつぶることができる範囲のものと思う人もいますが、憧れた働き方なので譲れないという人もいます。
自分軸で振り分けていき、しるしを付けたりマーカーを引いたり、上から順に書くなどして辞めたい理由をレベル分けしましょう。
- 今の会社を辞めたら解決することなのか
- 自分自身を変えなければどこに転職しても同じなのか
- 人事部に相談したら解決することなのか
- 辞めなければステップアップできないことなのか
などが明確になれば、自分がどうすべきかが見えてきます。
退職届をだす前にやってみること
仕事を辞めたい理由を書き出した結果、辞める方向で気持ちが固まったらすぐに退職届を出すのではなく、次にご紹介する方法を試して決断に迷いがないかを確認してください。
別の会社でやりたい仕事があり、すでに転職が決まっているなら退職すべきですが、そうでない場合は後悔しないためにも、以下の3つを実行してください。
- 有給休暇をたっぷりとってみる
- 転職活動をしてみる
- 友人に相談してみる
では1つずつ詳しく解説していきますね。
有給休暇をたっぷりとってみる
有給休暇をたっぷりととって、仕事から解放された時間を過ごしてみましょう。もしかしたら心も体も疲れ切っているが故に、今の会社の良いところが見えなくなっているだけかもしれません。
旅行したりダラダラすごして、リラックスしたら、久しぶりに仕事に行くのが楽しみになるかもしれません。あるいは、仕事に対する考え方が変化して、絶対に辞めよう!と気持ちが固まるかもしれません。
転職活動をしてみる
今の会社を辞めてからゆっくり転職活動をしようと考えているかもしれませんが、辞めると決意する前に転職活動をしてみましょう。
希望する条件の仕事に就くには、今の自分の知識や経験では足りないことに気づければ、このタイミングで転職するべきでないと判断できます。細かく条件を絞っていくと、今の仕事が待遇や環境がいいことに気付ける可能性もあります。
友人に相談してみる
友人に退職を考えていると相談してみましょう。できれば複数人に話してみるのがおすすめです。人に話すことで、自分の気持ちを整理することができます。また、別の意見を聞けば新たな気づきがあるかもしれません。
「ほかの会社も同じだな」「どこにも嫌な上司はいるのだな」「飲み会はそういう風に断ればいいのか!」と思えたらもう少し今の会社でやってみようという決断になるでしょう。逆に、どの友人の会社よりも自分の会社の待遇が悪いと分かれば、やはり退職しようと決断できます。
仕事を辞めたいというと、「そんなの甘えだ」「それではどこの会社にいっても続かない」と思われてしまうと不安に感じるかもしれませんが、人生において重大な決断の一つなので気にせずに相談しましょう。
仕事を辞めた後の計画・目標を立てる
最後に、仕事を辞めた後の計画と目標を立てましょう。転職先が見つかっていない場合は、退職後、いつからいつまでの間に新しい仕事を見つけ、収入が入らない間はどこから生活費を捻出するか、と近い将来の日々の行動・収支計画を立ててください。
もし、何も計画せずにズルズルと過ごしてしまうと、気づけば生活費が底をつき、慌てて希望していない仕事に転職せざるを得ないということに。そしてまた不満が生まれ、転職を繰り返すとなれば、生活が安定しないだけでなく、自分自身のスキルアップも難しくなります。
近い将来の計画ができたら、数年先の目標も立てておきましょう。5年後、10年後に目標とする生活水準や仕事での立ち位置などが明確になっていれば、自分がどのタイミングで今の仕事を辞めるべきかが分かります。
目標がブレてしまうと、ただ仕事を辞めただけで何も得られなかったということも想定されます。辞めたいと思ったら、辞めた後の計画・目標は必ず設定しましょう。
「仕事を辞めたい」は自分と向き合うチャンス!
「仕事を辞めたい」と思ったあなたは、この記事でご紹介したことを実行してみてください。辞める・辞めない、どちらの結果になったとしても、じっくりと考えて行動したことで、新たな発見に気づけたなら自分の成長にもつながっていきます。
イメージとして「仕事を辞めたい」というとネガティブに捉えられがちですが、素直に感じた気持ちであってネガティブでもなんでもありません。「仕事を辞めたい」と思ったら、チャンスだと受け止め、とことん自分と向き合ってください!
あなたにとって、辞めるのか辞めないのか、最良の判断ができますように。